コパムンディアル
|
機能だけなら先進モデルは星の数ほど有るし、
日本人に合うか?と問われると、若干タイトに過ぎる面もあるが、
サッカースパイクのマスターピース。コパムンは、登場から四半世紀以上経過した今
でも、
揺るぐことなく継続して、市販されていること自体が奇跡のような製品だ。
日本国内では一時、正式に売られていなかった時期も有った。
韓国製、インドネシア製など、生産地も多様な時期も有った。
ドイツメイドが少なくなった時点で、
「本物のコパムンはもう入手不可能か」。と、
諦めの境地に陥ったのが世紀末の1998年頃で、
2000年にadidasジャパンから正式に再リリースされた。そんな稀有なシューズで
ある。
コパムンの系譜は、ダイレクトインジェクション元祖固定式。アディパンソールのウ
エンブレーSLにある。
ウエンブレーSLは、軽量を謳ったダイレクトインジェクションのスパイクだが、牛
革製で、
ラインもイエローと、トップレンジに位置するモデルではなく、
どちらかというと、取替式を試合で履き、固いピッチで使用するための補助か、練習
用?みたいなイメージが強かった。
カンガルーバージョンの固定式トップモデルは、
実際にはadidasもPUMAも、市販されたのは80年以降で、
ヨーロッパでの固定式シェアが圧倒的に少なかった為だと思われる。
ウエンブレーSL後継モデルのワールドカップウィナーも、
400gを優に超える牛革製品だった。
固定で足馴染みの良いカンガルー皮革製品は、
国産のヤスダやアシックスにしか無かった70年代から、
80年代、特に82年がサッカースパイクにとっての分岐点となり、
「伝説の名器」。コパムンディアルは、アッパーはカンガルーで、ソール以外はトッ
プモデルのワールドカップと一緒。
固定式が試合でのスタンダードになった。その事実が現在のサッカーシューズに革命
をもたらし、
特に日本では固定式が圧倒的というシェアに繋がっているのである。
「つま先一枚革」。の定着もこのシューズが作り、
クラシカルでありながら、一切の手抜きなし、堅牢だけど付加物ナシ、
タイトだけど、なんだか足に沿ってくるという感覚は、コパムンの伝説を作った上で
の、
ちょっとした標準装備でしかないが、所持する事での満足感は、
こういう長い間変わらないモデルの強みかもしれない。
選手会長 藤田俊哉使用モデル。
TEXT by 髭
アッパー:天然皮革製(カンガルーレザー)
アウトソール:合成樹脂製(2デンシティーPUインジェクション)
重量:右足295g 左291g(25.5センチ当社測定)
品番:hide 015110


