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2008年05月 アーカイブ

2008年05月05日

マーキュリアル ヴェイパー4HG

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ヴェイパーの系譜を辿ると、初期のマーキュリアル系で、 積極的に人工皮革をFOOTBALLに導入しようとしたNIKEの戦略が思い出される。 カンガルー表皮が世界的に不足し、寡占を図る古豪メーカーとの綱引きで、 日本企業テイジンによるKNG(カンガルーっぽい)人工皮革の採用だ。

アシックス2002も、PUMAレッジェーロ(0142)も市場から消えた頃、
良質カンガルー皮革が不足した時代が有った。
FOOTBALLでは後発のNIKEが導いた、いわば積極的な合皮導入のキッカケは、
実は古豪巨大ライバルの、振興NIKEへのアンチテーゼでもあったのだが、
皮肉にも数年たった今、テイジン人工と天然皮革は原価において逆転し、
人工皮革テクノロジー+イタリア生産というヴェイパーは、
アジア地区で生産された天然皮革モノよりも、コストにおいて「廉価でない」。
商品になっている。

テイジンアッパーの能書きはともかくとして、
イタリア製ヴェイパーを選ぶ積極的理由は、他にも数多くある。
普段カンガルー天然アッパーを愛用していても、
泥試合、雨決行は4種小学生でも当たり前の試合スケジュールの中で、
人工スパイクはエナメルバッグの中にもう1足忍ばせておきたい候補となるし、
中学生、高校生でも、ピッチによっては取り替えスパイクも必要だが、
人工スパはもっと要るかも?な状態なのだ。

Adidasチューニットの直接ライバルと言うには、
あまりにシンプルなソールや中敷きだけれど、
無回転シュートや「落ちる」ブレ球に憧憬するプレイヤーならば、
C・ロナウドに一歩でも近づきたいと切望するならば、
ここは積極的に履いてみてもいいんじゃないか。

実際に履いてみると、ヴェイパーⅠの時の踵とは決別し、
6年前の脆さは皆無と言っていい。
あとは人工皮革の「クセ」に、10日間ほどじっくり向かい合い、
自らの足を慣れさせるだけだ。
ボロン内蔵の中敷きや、踵周りの厚めなパットが、
他のどのスパイクと比べても、違和感が少ない事に気付く筈だ。
デザインは確かに自己主張しているが、
臆する事を自ずから打ち破る時も必要で、
ヴェイパーは今までと違ったアドレナリンを、
購入した君に湧き出せてくれると確信する。

かつてクライフに憧れた自分がPUMA好きになったように、
バロンドールを取るであろうクリスチァーノ・ロナウドの相棒ヴェイパー4が、
伝説を作るのかも知れない。

TEXT by 髭

アッパー:人口皮革(OLM15)
ミッドソール:合成樹脂(デュアルデンシティーナイロン+カーボンファイバー)
アウトソール:合成樹脂(13本HGプレート 土グランド用)
生産国:イタリア
重量:右足264g 左265g(25.5センチ当社測定)
型番:317728 671

マーキュリアル ヴェイパー4HGのカラーバリエーション

マーキュリアル ヴェイパー4HGのカラーバリエーション

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2008年05月06日

コパムンディアル

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「コパムンはどうしても外せない。替えが利かない・・・」。 こんなプロ選手がいる。

機能だけなら先進モデルは星の数ほど有るし、
日本人に合うか?と問われると、若干タイトに過ぎる面もあるが、
サッカースパイクのマスターピース。コパムンは、登場から四半世紀以上経過した今
でも、
揺るぐことなく継続して、市販されていること自体が奇跡のような製品だ。

日本国内では一時、正式に売られていなかった時期も有った。
韓国製、インドネシア製など、生産地も多様な時期も有った。
ドイツメイドが少なくなった時点で、
「本物のコパムンはもう入手不可能か」。と、
諦めの境地に陥ったのが世紀末の1998年頃で、
2000年にadidasジャパンから正式に再リリースされた。そんな稀有なシューズで
ある。

コパムンの系譜は、ダイレクトインジェクション元祖固定式。アディパンソールのウ
エンブレーSLにある。
ウエンブレーSLは、軽量を謳ったダイレクトインジェクションのスパイクだが、牛
革製で、
ラインもイエローと、トップレンジに位置するモデルではなく、
どちらかというと、取替式を試合で履き、固いピッチで使用するための補助か、練習
用?みたいなイメージが強かった。

カンガルーバージョンの固定式トップモデルは、
実際にはadidasもPUMAも、市販されたのは80年以降で、
ヨーロッパでの固定式シェアが圧倒的に少なかった為だと思われる。
ウエンブレーSL後継モデルのワールドカップウィナーも、
400gを優に超える牛革製品だった。

固定で足馴染みの良いカンガルー皮革製品は、
国産のヤスダやアシックスにしか無かった70年代から、
80年代、特に82年がサッカースパイクにとっての分岐点となり、
「伝説の名器」。コパムンディアルは、アッパーはカンガルーで、ソール以外はトッ
プモデルのワールドカップと一緒。
固定式が試合でのスタンダードになった。その事実が現在のサッカーシューズに革命
をもたらし、
特に日本では固定式が圧倒的というシェアに繋がっているのである。

「つま先一枚革」。の定着もこのシューズが作り、
クラシカルでありながら、一切の手抜きなし、堅牢だけど付加物ナシ、
タイトだけど、なんだか足に沿ってくるという感覚は、コパムンの伝説を作った上で
の、
ちょっとした標準装備でしかないが、所持する事での満足感は、
こういう長い間変わらないモデルの強みかもしれない。

選手会長 藤田俊哉使用モデル。

TEXT by 髭

アッパー:天然皮革製(カンガルーレザー)
アウトソール:合成樹脂製(2デンシティーPUインジェクション)
重量:右足295g 左291g(25.5センチ当社測定)
品番:hide 015110

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